戦前、旧海軍の通信所として建設された「大湊海軍通信隊稚内分遣隊幕別送信所」通称「赤レンガ通信所」はA棟、B棟、C棟からなりそのうちC棟については研究会を中心とした市民ボランティアによって修復され、同所のガイダンス的施設として活用されている。
棟はまだ手付かずの状態であるが今回の太陽財団助成最高額1千万で施設のシンボル的存在であるB棟の崩れてしまっていた屋根を取り除き、鉄骨を入れて建物を補強、望楼等を修復して安全に市民や観光客が周辺より見学できる様にする工事を行った。
まだまだ完全ではないが太平洋戦争開戦の暗号文「ニイタカヤマノボレ」を送信した歴史的な建造物の修復が完成して稚内の観光ルートや歴史的ツアー等に組み込まれるなど地域における文化や歴史の継承に繋がることを期待したい。