学習支援 マナビーバ (特定非営利活動法人 こども・コムステーション・いしかり)
日時:平成29年10月27日(金)
場所:石狩市花川「こども未来館あいぽーと」

 特定非営利活動法人 こども・コムステーション・いしかり(石狩市)は、平成28年度から「学習支援マナビーバ」の事業を行なっています。これは公共の施設「こども未来館あいぽーと」で、毎週金曜日の夜に約3時間にわたって行なわれる活動です。

  先生役を務める大学生ボランティアの皆さんは、中学生がやって来る前に約1時間の「職員会議」を行なって、生徒の学習状況や授業の進め方、ボランティアシフトのスケジュール調整などをしています。ここ「学習支援マナビーバ」の空間では、午後6時になると近隣の主に中学3年生10数名が集まり、大学生ボランティアが苦手な教科について教えてくれる『家庭塾』のような雰囲気の時間が流れていました。


 午後6時45分からの大学生ボランティアによる授業が始まる前には、ボランティアのお母さんたちの手づくり料理が振る舞われて、子ども達は先生役の学生さんと1つの食卓を囲む楽しいお食事会があります。


 マナビーバ授業では、1人の先生が3名程度の中学生を担当して苦手な教科などについて一緒に学んでいきます。ここでは、教科以外にも大学生と中学生の語らいの場面などもあって、家庭や学校では味わえないような人生、進路や生き方などの学びの機会も生まれているようです。


 現地調査を行なったこの日は、国政選挙の行なわれた直後のこともあって、大学生ボランティアによる「選挙の仕組み」についての特別授業が行なわれました。これには、スタッフ職員も参加して模擬選挙を体験し、楽しい学びの場になっていることを確認することができました。

「学習支援 マナビーバ」は、近い将来の志望高校進学に向けての学習の場としてだけではなく、未来に向かう子ども達の自己創生の場にもなっているようでした。 また、ここでは地域の中で学習面を支える大学生や食事ボランティアの皆さんにとって、それぞれ自分の有用感がもてる場=「異世代間の共生」の場が根付いてきているようにも思えました。



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