NPO法人 北海道コミュニティシネマ・札幌「子ども映画制作ワークショップ」
日 時 : 平成17年8月7日(日)
場 所 : モエレ沼公園(札幌市東区)
担当者 : 福井事務局次長、河野事務局員
昨年度助成させていただきました「キノ映画講座」の発展系であり、事業名からも分かるとおり対象を子どもにしたワークショップ。6月19日から始まり8月7日がクランクアップとのことでそのロケ現場を拝見させて頂きました。
撮影に使った台本「絆」
撮影に使った台本「絆」
緊張感漂う撮影現場
緊張感漂う撮影現場
映画を見る機会は多いですが、その制作裏を見るのは初めての経験でした。ロケ現場とはいえ「ワークショップ」ですからもっとリラックスした雰囲気と想像していたのですが、甘かったです。緊張感漂う独特の空気に包まれ、カメラがまわっている間は呼吸にも気を使うほどでした。
撮影本番
撮影本番
入念なチェック
入念なチェック
モニターで確認
モニターで確認
今回のワークショップに参加している子ども達は札幌市内各地の小学生から中学生あわせて11名。企画、役割決め、撮影と映画制作のイロハを一から体験できるこの事業、長い期間を共に過ごしてきた子ども達の間には既にこの映画に対する一体感が感じられ、本当に良い表情をしていました。
熱意を持って制作にあたるスタッフ
熱意を持って制作にあたるスタッフ
真剣な表情でスタッフと確認する様子
真剣な表情でスタッフと確認する様子
書き込まれた台本
書き込まれた台本
拝見させて頂いたのは、“たった”2シーンの撮影。恐らく本編でも1〜2分のシーンだと思いますが、その撮影に費やした時間は裕に1時間半。「飛行機待ち」「カラス待ち」など演者・撮影側がいくら準備万端でも外的障壁がその進行を妨げます。なんとも歯がゆい時間が過ぎて行くのをただ黙って待つ、映画制作の大変さの一端を我々も体感させていただきました。後半撮影のシーンでは上田札幌市長も演者として参加。子ども達も大変喜んでいたのがまた印象的でした。
上田市長との撮影シーン
上田市長との撮影シーン
スタッフ同士の入念な打ち合わせ
スタッフ同士の入念な打ち合わせ
出演者として参加した上田市長(中央)と記念撮影
出演者として参加した上田市長(中央)と記念撮影
子ども達が主役のこの企画ですが、その子ども達を盛り上げる撮影隊の方々の頑張りには敬服しました。撮影は8月6日と7日の二日間の予定でこなしていたのですが、両日共に高温多湿の決して良い条件ではない中、映画にかける情熱が伝わってきました。

これから編集作業にはいり、作品を完成させていくとの事です。今回の事業は間違いなく参加した子ども達には得がたい思い出になるし、これからの映画の見方も変わるのかな?と勝手に思っています。そして願わくばこのメンバーから将来の日本映画を担う者が誕生してくれれば・・・。撮影お疲れ様です。作品の完成心待ちにしています!
日 時 : 平成17年10月3日(月)
場 所 : シアターキノ
担当者 : 河野事務局員、山野事務局員
会場の様子  5月中旬から始まり、8月7日にモエレ沼公園でのロケ現場を拝見させていただいたNPO法人北海道コミュニティシネマ・札幌の子ども映画制作ワークショップですが、企画・撮影・編集とすべて終了し、9月末に完成しました。その完成を記念して、完成上映会とパーティーが開催されました。
 4ヶ月かかって、中学生10人と小学生1人が作り上げた力作がシアターキノのスクリーンでお披露目されるということで、ワークショップに参加した子ども達と家族の方々、関係者の方々、そして魔法学校の校長先生として特別出演した上田市長も会場を訪れました。タイトルは『僕等の魔法』(ぼくらのまほう)。
 上映前には子ども達と上田市長の舞台挨拶があり、「とても良い思い出になりました。」「支えてくれた親にお礼を言いたい。」「楽しんで映画を見て欲しい。」等、様々な感想が述べられました。
子ども達による舞台挨拶 上田市長による舞台挨拶 映画制作の感想スピーチ
 その後、上映会の始まりです!モエレ沼公園を「札幌市立魔法学校」と見立て、そこに通ういたずら好きの生徒と人間の子供の想いや葛藤、さらに一緒に何かを叶える絆や友情を描いた物語でした。15分の映像ですが、ワークショップに参加した子供達の思いがぎっしりつまった作品でした。
 作品は、11月5、6日の両日、午前9時半よりシアターキノで一般公開(無料)されます。また、10月20、21日にはNHKほっからんど(午前11時05分〜正午)で、ワークショップの様子が放映されます。今回参加した11名は、学校では経験できない貴重な思い出ができたことと思います。上映会後にキノカフェで開かれた完成パーティーでは、このワークショップを通してできた子供達の映画の内容以上の絆を感じました。 上映会後の完成パーティ
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